「尾張津島 秋まつり」
尾張津島の二大祭礼は、「尾張津島 天王祭」と「尾張津島 秋まつり」です。
「尾張津島 秋まつり」は正徳元年(1711)に津島神社の末社である市神社の祭礼で傘鉾を出したことに始まり、古くより各町は山車風流を競い合いました。
そして現在においても各町は尾張津島の山車文化、祭り文化を継承し「山車」を守り続けています。
秋天の下、華麗な山車が町なかを巡行し、からくり人形の妙技を披露します。
また、山車の前方を持ち上げ回転させる勇壮な「車切」も必見です。
日が落ちると、薄暮に数多の提灯が揺らめく山車の姿はとても幻想的で、夜の「一斉車切」はとても見ごたえがあります。
秋の一日、江戸文化を満喫出来る「尾張津島 秋まつり」に、ぜひお越し下さいませ。
山車のご紹介
津島の秋まつり(山車まつり)は、起源を異にする各地区の氏神祭「七切」、「今市場」、「向島」、「神守」、四地区の山車群からなっています。
大正15年10月に「津島神社」が国幣小社に昇格された事を機に、それぞれの地区にて行われていた山車まつりを、翌年より同一日に行うようになりました。
現在は、10月第一日曜日に行われています。
七切の山車
市神社(いちがみしゃ)の祭礼に引かれたもので、正徳元年(1711)笹に提灯を付け傘鉾を出したのに始まったと言われています。
今市場の山車
大圡社(おおつちしゃ)の祭礼に引かれたもので、天明年間(1781~1789)以前に整備されていたと言われています。
向島の山車
居森社(いもりしゃ)の祭礼に引かれたもので、寛政年間(1789~1801)頃から整備されていたと言われています。
神守の山車
神守町の穂歳神社(ほうとしじんじゃ)・憶感神社(おっかんじんじゃ)の祭礼に引かれたもので、文化年間(1804~1818)頃に始まったと言われています。